日蓮正宗美畑山清涼寺 千葉の清涼寺 法華講ホームページ 千葉県千葉市花見川区畑町

日蓮正宗美畑山清涼寺は、千葉県千葉市花見川区にある日蓮正宗の寺院です

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第23号 H25.9.26 「信心即生活を実践しよう」

第23号 H25.9.26 「信心即生活を実践しよう」

 「世法即仏法」ということを聞いたことがありますか?
 入信歴が長い講員であれば一度は聞いたことがあると思います。

 私たちの日常生活におけるさまざまなことは実はすべて仏法であって、世法と仏法はけっして別々のものではない、という意味です。

 でもこの意義を本当に理解して実践できている人は果たしてどのくらいいるでしょうか。

 例えば、今日一日のすべての出来事を常に信心の上から受け止めているでしょうか。
良いことがあったのは御本尊様のお陰と感謝申しあげる、悪いことが起こったならば今の自身の信心姿勢を振り返り戒めてみるということができてますか。

 社会人であれば仕事に取り組むとき、また学生であれば勉学に励むとき、主婦であれば家事をするとき、これを単に世間の行いとして捉えるのではなく、仏道修行の一環として取り組んでいるでしょうか。

 大聖人様は「御みやづかいを法華経とをぼしめせ」と仰せです。
 「御みやづかい」とは仕事のことで、仕事の時も法華経の修行と思い励みなさいということです。
なぜかといえば、働くことによって稼ぐことができ、それによって御本尊様への御供養や寺院に通う交通費、折伏活動費などが生じるからであります。
ですから、定年退職や病気などは例外として、ちゃんと働ける立場にありながら仕事を疎かにすることは仏道修行を怠っていると同じなのです。

 学業も同じです。
いまの勉強が将来、御書を学ぶときに役に立つ、折伏に活用できると思って取り組むことです。
家事においても、御本尊様、仏様のお住まい(自宅)を清掃する、仏道修行で流した汗のついた衣類を洗う、折伏に歩く体力のための食事を作る、と考えることです。

 このように世法即仏法、信心即生活を心掛けることが大事なのです。
仏壇の前に座ったときだけ、お寺にいるときだけが仏道修行ではありません。
仕事、学業、家事、趣味など日常生活のありとあらゆるものは、すべて仏道修行の一部なのです。
信心即生活を心掛け日常を過ごせば、生活そのものが功徳を頂ける仏道修行となるのです。

 大聖人が「天晴れぬれば地明かなり、法華を識る者は世法を得べきか」と仰せのように、天が晴れれば大地にあるあらゆるものがはっきりと見ることができますが、またその反対に雲に覆われていれば地上が暗くて、色々なものを正しく判別することができなくなります。

 要するに、私たちの生活における一切のものの見方、判断等の根本に仏法が存するということなのです。
信心即生活とはいっても生活が主、信心が従となってしまうことは間違いです。
あくまで信心を主体、中心として物事を捉えることが大切なのです。

 真剣に題目を唱えることによって妙法の功徳を得て、おのずと日常生活の判断、行動が正しいものへ変わり境界が開かれていくのであります。

 どうか、信心即生活の実践を心掛け、真の御本尊様のもと正しい仏道修行を行い充実した生活を営まれるよう、念願するものであります。

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