日蓮正宗美畑山清涼寺 千葉の清涼寺 法華講ホームページ 千葉県千葉市花見川区畑町

日蓮正宗美畑山清涼寺は、千葉県千葉市花見川区にある日蓮正宗の寺院です

〒262-0018 千葉県千葉市花見川区畑町2010番地 Tel.043-273-3987
新年の辞 「信心の一念に億劫の辛労を尽くそう!」

新年の辞 「信心の一念に億劫の辛労を尽くそう!」

 令和六年、新年明けましておめでとうございます。
講中の皆様には、気分一新、気力充実して「折伏前進の年」をお迎えのこととお喜び申し上げます。

 折伏と前進、耳に馴染(なじ)んだテーマです。
そこに新たな息吹きを吹き込んで、創意工夫を凝(こ)らし、弛(たゆ)まぬ精進を重ねてまいりたいと思います。

 布教は宗教の命です。
折伏なければ育成なし。育成に情熱を注がなければ清涼寺の興隆も広布の未来もありません。日々発心、惰性に陥ることなく、瑞々(みずみず)しい気分を持続して信行学を磨くことが大切です。

 勤行は基本中の基本です。
その功徳は甚大でも、万人に開かれた易しい修行という意味では凡事といえます。だからこそ徹底が大事なのです。
その着実な積み重ねが大きな功徳を生み、実り豊かな一年となって有為な人材が輩出し、広布の未来へつながっていくのです。

 順風が吹けば得意になって感謝を忘れ、逆風に見舞われれば依頼心が頭を擡(もた)げて御本尊に縋(すが)る、これは凡夫の習いです。宿業に負けて苦しむのは、信心に甘えた結果です。
『法華経涌出品』の
「昼夜に常に精進す 仏道を求むるが為の故なり」とあります。
この経文を大聖人は、文底下種の立場から、
「此の文は一念に億劫(おっこう)の辛労(しんろう)を尽くせば、本来無作(むさ)の三身念々に起こるなり。所謂(いわゆる)南無妙法蓮華経は精進行なり。」
  (『御義口伝』新編1802頁)
と説かれています。
一念に億劫の辛労を尽すとは、自行から化他に及ぶ止暇断眠(しか だんみん)の修行に他なりません。無始の過去と無終の未来が凝縮(ぎょうしゅく)した現在の一瞬に強い一念を込めて題目を唱えれば仏智を涌現し、境界を開き、人生航路に行き詰まることがありません。

 南無妙法蓮華経の題目に全生命を注ぎ込まれた日蓮大聖人の尊い御化導を遥かに偲(しの)び奉り、血脈付法の御法主上人猊下に師弟相対する信心に妙法の功徳は沸々(ふつふつ)とわき上がってくるのです。

 唱題の一念に億劫の辛労を尽くして境界を切り開き、竜頭竜尾(りゅうとう りゅうび)実り多き「折伏前進」の366日でありますことを心よりお祈り申し上げ、新年の辞といたします。

清涼寺 寺報 「従藍而青」
新年の辞 指導教師 石橋頂道 御尊師
2024年1月1日号より

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